雨が降らない 新潟・上越市は7月降水量わずか1ミリ 水田ひび割れ、コメがピンチ

晴天の青空を撮影した写真

新潟県上越市では今月の降水量がわずか1ミリと、歴史的な渇水が続いている。

新米の収穫を迎えるコメ農家からは悲鳴が上がっている。

本来この時期、水を豊富にたたえている水田が、白く乾いてひび割れてしまっている。

コメ農家 太田修二さん「ここもひどい。完全に20センチ以上ひびが入っています」

一体なぜ、こんな状態になったのだろうか?

上越市では、今年の梅雨の降水量は平年の2割ほどで、7月に入ってからはわずか1ミリと歴史的渇水に見舞われている。

上越市は15日、31年ぶりとなる「渇水対策本部」を設置。およそ4万6000世帯に対し、普段の40%もの節水を求めている。

19日、上越市では最高気温34.2℃と真夏日に。

手元の温度計では36℃だった。

連日の暑さに加え、渇水がコメどころ新潟の銘柄米にも大きな影響を及ぼしている。

太田さん「元気な稲は展開している。もう水分がなくて枯れてくると、こういうふうにロール状というか巻いてしまうんですよ」

ここでは雨水や湧き水を水田に引いているが、生育調整のため一度水を抜いたところ、雨が降らずにこの状態になった。

「今、穂を一生懸命この辺から作っている時。本当は足がついて、水がじわっと染み出るような水分が実は欲しいところなんですけど、全く足跡もつきません」

新潟県では、おととしにも梅雨明けと同時に雨が降らない日が続き、農作物にも大きな影響が出た。

今回は。

「今後、1カ月以上雨がなければ、ほぼ2年前と同じような状況になってしまうかな。(収穫量が)多分半分とか5割減ぐらいになるんじゃないかと」

今回の水不足が新米の価格に影響を与える恐れもある。

「何といっても雨。雨さえ降ってくれればと」

しかし、上越市の週間天気予報を見ると…。

「7月31日までほぼ晴れですね。天から仕打ちを受けるような感じになっているので、ちゃんと神様にこうやっているのになって思いながらね、全然その通りになってくれない」

参照元:Yahoo!ニュース