「香港まで行くしかない」 「鬼滅の刃」新作映画、中国ファンが悲鳴

上映された映画を鑑賞している人

人気アニメ「鬼滅の刃」の劇場版「無限城編 第一章 猗窩座再来」が18日、日本全国の映画館で公開された。

今後、世界150以上の国・地域で上映が予定されているが、中国本土での公開は現時点で未定となっている。

「鬼滅の刃」は海外でも広く知られ、特に東アジア圏で高い人気を誇る。

中国でも、動画配信大手「Bilibili(ビリビリ)」でテレビアニメ版が中国語字幕や吹き替え付きで配信され、多くのファンを獲得している。

今回の最新作は、香港や台湾での上映が予定されている一方で、中国本土での公開の可否はまだ決まっていない。

中国で映画を上映するには、当局による審査を通過する必要がある。

過去の劇場版「無限列車編」も、戦闘シーンの流血が「暴力的」な表現とみなされた可能性があり、中国本土の映画館での上映には至らなかった。

今回の作品にも激しい戦闘シーンが含まれており、審査を通過できるかは不透明だ。

日本での公開が始まった18日、中国の交流サイト(SNS)「微博(ウェイボー)」などには「早く中国でも見たい」「香港まで行くしかない」といった投稿が相次いだ。

仮に今後、中国本土での公開が実現しても、流血シーンの「黒塗り」や一部カットなど、大幅な修正が加えられる可能性もある。

ある中国の映画ブロガーはSNSで「審査に悪影響を与えないためにも、インターネット上で作品について論評せず、静かに待つべきだ」と呼びかけている。

参照元:Yahoo!ニュース