元教諭の初公判「一生残る傷を負わせた」 盗撮共有グループ 名古屋

教員らによる盗撮画像共有グループのメンバーとされ、児童の楽器に自身の体液を付着させたなどとして、不同意わいせつや器物損壊などの罪に問われた、元名古屋市立小教諭の男（34）=同市中区、懲戒免職=の初公判が17日、名古屋地裁（須田健嗣裁判官）であり、男は「間違いありません。被害者に一生残る傷を負わせ、大変深く反省しています」と述べ、起訴内容を認めた。

検察側は冒頭陳述で、男がわいせつな行為をスマートフォンで撮影し、「SNS上のチャットに動画を投稿し、承認欲求を満たす目的があった」などと指摘した。

起訴状などによると、男は2023年5月～25年1月、児童2人（ともに当時11）に対し、早朝、授業で使う楽器に体液を付着させたほか、別の児童（当時8）の給食の食器に体液を混入させるなどしたとされる。

冒頭陳述によると、児童が教室を不在にしている間に、食器に体液を混入。

路上で好みの女児を見つけると、すれ違いざまに下半身を露出するなどしていたという。

男は、名古屋市内の駅で少女（同15）のリュックに体液を付着させたとして、器物損壊容疑で3月に逮捕され、スマホの解析から女児の盗撮画像などを共有する教員らのグループの存在が判明。

捜査関係者によると、教員とみられる10人近いメンバーが参加。

男のほか、名古屋市と横浜市の教諭2人が性的姿態撮影等処罰法違反容疑で逮捕、起訴されている。

検察側は、男の余罪について追起訴する方針。

男が名古屋市教育委員会の聞き取りに「X（旧ツイッター）やインスタグラムに盗撮画像を投稿していたら、SNSでグループに誘われた」という趣旨の説明をしていることが17日、市教委への取材でわかった。

「教室内で盗撮していた」「メンバーの素性は知らなかった」などと話したという。

参照元：Yahoo!ニュース