ロシア、必要なら西側への「予防的攻撃」開始も 前大統領

ロシア国家安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は17日、西側諸国が実質的にロシアに対し全面戦争を仕掛けていると発言、ロシアは全面的に対応すべきであり、必要であれば予防的攻撃も開始すべきだと述べた。
国営タス通信が報じた。
メドベージェフ氏は「今日起きていることは代理戦争だが、本質的には全面戦争(西側からのミサイル発射、衛星情報収集など)、制裁パッケージ、欧州の軍事化に関する派手な発言だ」と指摘。
「西側諸国がロシアを『歴史的な異変』として嫌悪し、またもや破壊しようとしている」とし、西側が何世紀にもわたってロシアの弱体化を目指してきたと述べた。
その上で「われわれは、相応に行動する必要がある。全面的に対応する。必要であれば、予防的攻撃を開始する」と発言。
ロシアが欧州を攻撃する可能性があるとの西側当局者の発言を全くのナンセンスと一蹴し「われわれの大統領が、ロシアには北大西洋条約機構(NATO)と戦う意図も『欧州を攻撃する意図』もないと明言していることを思い出してほしい」と語った。
ロシア大統領府のぺスコフ報道官はメドベージェフ氏の発言について、詳細なコメントをする立場にないとの認識を示した。
しかし、メドベージェフ氏は豊富な経験があり、自身の意見を述べているだけだと指摘し、欧州の「対立的な環境」に注意を向けたのは正しかったとの見解を示した。
参照元:REUTERS(ロイター)