ハリウッドのゲーム声優ら、AI利用で会社と合意 約1年のスト終結

AIをイメージした写真

米俳優組合(SAG─AFTRA)は9日、ハリウッドのビデオゲーム声優や体の動きを映像化するモーションキャプチャーの俳優が人工知能(AI)関連の労働者保護でゲーム会社と新たな契約に調印したと発表した。

これにより、約1年にわたったストライキが終了することになった。

新たな契約には、AIのデジタルレプリカ利用に関する同意と開示の義務化、またスト期間中は新たな作品の制作に関する同意を俳優が停止できることのほか、今年11月から3年にわたり15%以上の賃上げが行われることなども盛り込まれた。

合意したゲーム会社はアクティビジョン・プロダクションズ、テイクツー・プロダクションズ、ディズニー・キャラクター・ボイス、WBゲームズなどが含まれる。

「ファイナルファンタジー」や「コールオブデューティ」シリーズなどの人気ゲームの声優で、交渉委員会のメンバーを務めたサラ・エルマレ氏は、ゲーム業界におけるAIの倫理的な利用方法に関する基準を確保することが極めて重要だったと述べた。

組合のフラン・ドレッシャー会長は声明で「今回の合意はAIを巡る保護という点で重要な進展になる」と評価した。

参照元:REUTERS(ロイター)