「推し活OK」こそが働きがいのある職場 「推し活できる会社」が選ばれる時代

「働くこと」そのものよりも「自分の好きなことを応援できる生活設計」が優先される傾向が顕著になっている。
推し活がエンタテインメント消費の1態様として社会的にも定着してきているなか、有給休暇を取りやすい制度や、遠征・グッズ購入などのための資金が確保できる給与水準を重視して、就職先を選ぶ若者が増えている。
人材確保に苦戦する企業側も、福利厚生制度や給与設計に「推し活対応」の視点を取り入れ始めている。
就職観において、個人としての活動への理解、そしてそのような活動を楽しむための時間や資金が確保できるか、という点が、企業選びの重要な基準になりつつある。
推し活休暇制度や、推し活手当の導入事例はSNSやメディアで話題となり、企業ブランディングやマーケティングにも寄与している。
こうした制度を導入する企業には、従業員の定着率向上や、社内コミュニケーションの活性化といった効果が期待されるだろう。
一方で、「個人的な趣味に会社がどこまで関与するべきか」といった価値観の差も存在し、制度設計にはバランスが求められる。
しかしそれでも、採用競争が激化するなかで、「推し活に寛容な企業文化」が新たな人材獲得戦略の一つとして注目され始めているのは間違いない。
参照元:Yahoo!ニュース