音楽ライブ、進む大規模化 首都圏集中で「関西飛ばし」が加速する?

音楽ライブ・コンサートの大規模化が進んでいる。
一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(ACPC)によると、2024年に国内で行われたアリーナ公演の入場者数は、前年より520万人増え2189万人に上った。
一方、アリーナより小さいホール公演の入場者数は、200万人減の1621万人となった。
背景にあるのは、首都圏に5千~2万人が入れる新たな「ハコ」が続々と登場したことだ。
23年開業の「Kアリーナ横浜」、24年にできた「ららアリーナ東京ベイ」などこの5年で、両施設を含めた大規模アリーナが六つ、首都圏にオープン。
24年はこの6施設で、全国のアリーナ公演の4分の1にあたる約640公演が開かれている。
最大2万人が入れるKアリーナでは6月下旬も、B’zが2週続けて公演。
竹内まりやなど大物アーティストの公演が続き、全国各地からファンが集まる。
音楽ライブ・コンサートの首都圏への一極集中を懸念する声もある。
ACPC関西支部会は24年2月、「このまま一極集中が進行した場合、『大型公演の関西飛ばし』が更に加速することは間違いなく、関西のエンタメの衰退を危惧する」とする異例の声明を公表した。
参照元:Yahoo!ニュース