グーグル、EU反トラスト法違反の回避狙い新提案

ロイターが入手した文書によると、米IT大手グーグルは欧州連合(EU)の新たな反トラスト罰金につながる可能性がある重要な会合を前に、ライバル企業からの批判をかわすために検索結果について新たな変更を提案した。
グーグルは「グーグルショッピング」、「グーグルホテル」、「グーグルフライト」のような自社提供サービスをライバル企業のサービスよりも不当に優遇しているとして、EUが3月に反トラスト法違反を指摘した。
グーグルの親会社アルファベットは7―8日にブリュッセルで開催される会議で、競合企業やEU欧州委員会と提案内容について協議する予定だという。
グーグルが反トラスト法違反の指摘を受けたEUの画期的な「デジタル市場法(DMA)」は、巨大IT企業の影響力を抑制し競合企業に競争の余地を与え、消費者により多くの選択肢を提供することを目的とした規則をひとまとめにしている。
グーグルは先週、検索ページの上部に「垂直検索サービス(VSS)」と呼ばれるボックスの設置を提案した。
このボックスは専門検索エンジンやホテル、航空会社、レストラン、交通サービスのリンクを含んでいる。
今回の新提案「オプションB」はこの先週の提案の代替案だとされる。
VSSボックスが表示されるといつでも、グーグルはサービス提供業者への無料リンクを含めた別のボックスを示すという。
実質的にはホテル、レストラン、航空会社、旅行サービスといったサービス提供業者向けのボックスはVSSボックスの下に置かれ、グーグルがサービス提供業者に関する情報を表示する。
参照元:REUTERS(ロイター)