米株式ファンドから大幅に資金流出 中東緊迫化と関税影響懸念

米国株主をイメージした写真

LSEGリッパーのデータによると、18日までの1週間に米国株式ファンドは184億3000万ドル売り越した。

週間での純流出額は約3カ月ぶりの大きさ。

イスラエルとイランの交戦による中東情勢の緊迫化と、米政権の高関税措置による影響への根強い懸念から投資家のリスク回避姿勢が強まった。

大型株ファンドは193億8000万ドルの売り越し。

小型株、中型株もそれぞれ24億ドル、15億ドルの純流出となった。

セクター別ファンドは8億5500万ドルの買い越し。

情報技術は18億5000万ドル、工業は4億4500万ドルそれぞれ純流入。

一方、金融からは12億2000万ドル流出した。

米国債券ファンドは27億9000万ドルの買い越しだったものの、流入額は7週間ぶりの低水準だった。

短中期投資適格債ファンドは6億4200万ドル、短中期国債ファンドは6億1600万ドルそれぞれ流入で、前週の23億7000万ドル、10億2000万ドルから純流入額が減少した。

一方、マネー・マーケット・ファンドからは77億5000万ドル流出し、2週連続売り越しだった。

参照元:REUTERS(ロイター)