背景にあるのは中国特有の仲介業者の存在か? TOEICでまたも中国人による不正事件

警視庁の外観を撮影した画像

6月上旬、東京都内で行われた英語の国際テスト「TOEIC」で中国籍の受験者10人が警視庁から任意の事情聴取を受けていたことがわかった。

5月には同じ「TOEIC」で京都大学大学院に在籍する中国人が替え玉受験をして逮捕されたばかりだ。

毎日新聞の記事によると、今回はそれとは別の「教え役」がいたとみられる。

背景にあるのは中国特有の“仲介業者”の存在だ。

運転免許の外免切替にしろ、日本の大学受験にしろ、中国のSNSには多数の仲介業者が存在し「こうすればうまくいく」と甘い言葉で指南しており、それを使う人が急増している。

今回の一件はTOEICの試験会場で中国籍の男女10人がカンニングしようとしたのを警視庁の捜査員が発見した。

彼らは10~20代で、申し込み住所は同じだったという。

事情聴取で「数万円払った」などと供述しており、小型のイヤホンやスマートグラスを会場に持ち込んでいた。

背景にあるのは中国人の仲介業者、いわゆるブローカーの存在だ。

中国のSNSで「こういう人を紹介します。絶対にバレません。高得点を約束します」などと宣伝している人たちだ。

彼らは両者の間に立って仲介し、手数料を取るのがビジネス。

これはカンニングに限らず、不動産でも、日本の大学や大学院受験でも、経営・管理ビザ取得などでも、何にでも存在し、不正へと導く。

こうしたことは、日本だから行われているわけではなく、中国国内でも「普通に」存在するものだ。

正規のルートではなかなかうまくいかない、突破できないと考える中国人が多く、それにつけ込んだ仲介ビジネスとして成り立っている。

それがSNSの発達により、国境を越えて、日本の中国人社会にもじわじわと広がってきているのだ。

参照元:Yahoo!ニュース