異例、6月中旬に梅雨前線が消滅へ、わずか1%の確率

17日(火)は、今が梅雨だということを忘れてしまうかのような厳しい暑さ、猛烈な暑さとなった。
甲府では38.2度を記録し、東京都心でも34.8度まで上がった。
そしてこの暑さに拍車をかけそうなのが、梅雨前線の消滅だ。
18日(水)午前9時の予想天気図は太平洋高気圧が強まり、日本付近には梅雨前線の姿がない。
このように6月中旬に、天気図上から梅雨前線が消滅する確率はわずか1%だ。
6月中旬ならば、これがまさに正当な形で、梅雨前線は南へ下がったり、北へ上がったり、強まったり、弱まったりはするものの、天気図上から姿がなくなることはほとんどない。
6月中旬(11日~20日)における午前9時の実況天気図から、過去10年分、のべ100日分を調べてみた。
すると天気図上で梅雨前線が消滅していたのはわずか1日のみで、他99日は何かしら梅雨前線の姿が確認できた。
このことから6月中旬に天気図上から梅雨前線が消滅する確率はわずか1%で、逆にいえば、99%は天気図上に存在していることになる。
夏の太平洋高気圧が張り出し、梅雨前線も消滅するため、あす18日(水)も強烈な日差しと猛暑の続く所が多いだろう。
気象庁の予想では、名古屋と岐阜で37度、山形、福島、甲府、京都で36度などとなっていて、東京都心は34度だ。
またコンピュータの予想では、岐阜県や愛知県内で38度以上の所もある予想だ。
17日(火)は35度以上の猛暑日の地点数が365地点で、これは統計のある2010年以降では、6月中旬までの最多記録となった(これまでの最多は2019年5月26日の53地点)。
いったん消滅する梅雨前線だが、週末には朝鮮半島付近から日本海で新たに顕在化し、北日本へのびてくる見込みだ。
この影響で、北日本や北陸、あるいは西日本の日本海側では曇りや雨となる所がありそうだが、太平洋高気圧の圏内と予想される関東以西の太平洋側では、真夏を思わせる晴天と厳しい暑さが続くだろう。
少なくとも6月いっぱいは盛夏のような状態が続き、7月になってから梅雨が戻るのか、引き続き、今後の計算を見守るしかない。
参照元:Yahoo!ニュース