悪質ホストクラブ対策として「改正風営適正化法」 どのような行為が禁止されるのか 悩んだ人の相談先は?

悪質なホストクラブでは、女性客に恋愛感情を抱かせながら、高額な注文を次々にさせて、生活を破綻させるほどの多額のお金を使わせる。
そしてツケ払い(売掛金)で借金を負わせて返済ができない状況に追い込み、性風俗店を紹介する。
その際、紹介料を受け取れる「スカウトバック」があり、被害を大きくする一因となった。
この裏には「トクリュウ」という犯罪グループの存在もあり、社会問題化した。
そうしたなかで悪質なホストクラブ対策として「改正風営適正化法」が6月末に施行される。
禁止される行為はどのようなものだろうか。
改正風営適正化法では、客の恋愛感情につけ込んだ形での飲食などの要求をしてはいけないとしている。
また性風俗店によるスカウトバックの禁止も規定されている。
警察庁は「ウソの説明」「好意に付け込む営業」「勝手な注文」「支払いに際し不安にさせる言動」「売春・性風俗勤務の要求」は「全て違法です」として「悪質ホスト・メンコンキャストはあなたを思う『恋人』ではなく、あなたの『お金』や『体』をむしり取ろうとしてきます」と、強い言葉で注意を促す。
すでに、悪質なホスト店では「マッチングアプリでターゲットを絞る」「好意を抱かせて交際」。
その後、ホストクラブへ誘い「酔わせて高額なシャンパンを注文させる」という形で、女性客を篭絡する手法をマニュアル化させており、組織的にお金をむしり取っていた状況も明らかになっている。
しかしこうした悪質な事案に対して、業界として十分な対策を打てなかったために、改正風営適正化法にて厳しい規制がかけられることになった。
もし悪質なホストクラブによる被害に遭って悩んだ時には、1人で抱え込まずに、警察相談専用電話「♯9110」や、女性相談支援センター「♯8778」などに相談するようにしてほしい。
参照元:Yahoo!ニュース