三菱商、米エネルギー開発会社の1兆円超買収で協議 関係者

企業を買収している経営者

三菱商事が、米エネルギー投資・開発会社のエーソン・エナジー・マネジメントの買収に向けて同社と協議に入っていることが分かった。

買収額は約80億ドル(約1兆1500億円)で三菱商にとって過去最高額の案件になる見込み。

複数の関係者が明らかにした。

取引は今後数カ月以内に発表される可能性があるという。

関係者らは情報が非公開だとして匿名を条件に明らかにした。

ダラスに本社があるエーソンは、テキサス州東部とルイジアナ州北部にまたがるヘインズビル・シェール盆地で天然ガス開発を行っている。

アブダビ国営石油(ADNOC)がエーソンの資産買収を検討していると、ブルームバーグは4月に報じていた。

最終段階近くにあるものの、遅れが生じたり交渉が破談になる可能性もあると同関係者は話す。

またエーソンを巡り別の買い手候補が現れる可能性もあるという。

三菱商とエーソンの広報担当者はコメントを控えた。

ADNOCの広報担当者は、コメントの要請に応じなかった。

ブルームバーグのデータによると、11年に英資源大手アングロ・アメリカンから買収したチリ銅鉱山部門の53億9000万ドルを超え、三菱商にとって過去最大の買収となる。

三菱商は液化天然ガス(LNG)事業に長年携わっており、ルイジアナ州の大型開発プロジェクトにも参画している。

他の化石燃料に比べて二酸化炭素の排出量が少ないLNGは、人工知能(AI)などで電力需要が増す中、脱炭素への移行期のエネルギー源として重視されている。

参照元:Yahoo!ニュース