インバウンド「負の遺産」? スーツケース放置 万博の大阪で問題化

スーツケースを撮影した画像

大阪・関西万博が開幕した4月、大阪府内を訪れたインバウンド(訪日外国人客)は154万7000人で過去最多となった。

万博効果で新型コロナウイルス禍から急回復をみせる一方、街中などでは観光客によるスーツケースの放置が問題となっている。

大阪観光局の推計によると、4月のインバウンド客は前年同月比2割増を記録。

2025年1月の約153万5000人の過去最多を更新した。

国別では中国が最も多く約41万人、続く韓国が約22万人でいずれも東京都への訪問者数を上回った。

観光局は「万博開催や円安が影響したとみられる」と分析している。

一方、深刻になっているのがスーツケースの放置だ。

ある宿泊業関係者は「外国人観光客がスーツケースを街角で捨てたり、宿泊施設で置き去りにしたりするケースが相次いで事業者の負担になっている」と明かす。

関西国際空港を運営する関西エアポートによると、関空内のスーツケースの放置や廃棄は19年度に716件あった。

コロナ禍は旅客数の減少で大幅に減っていたが、24年度は816件と再び増加している。

関空は18年から再利用可能なスーツケースを無償で引き取るリユースサービスを始め、24年度は524件の利用があったという。

参照元:Yahoo!ニュース