衝撃英報道!レッドブル角田裕毅が今季限りで解雇か 来季は姉妹チームからハジャーが昇格しその空いたレーシングブルズのシートには“新星”リンドブラッド抜擢で角田の居場所は無し

カーレースをイメージした画像

レッドブルの角田祐毅(25)が今季限りで解雇される見込みになったと英国のF1専門メディア『F1OVERSTEER』が報じた。

来季は角田代わり、アイザック・ハジャー(20、フランス)を姉妹チームのレーシングブルズから昇格させ、レーシングブルズの空いたシートには、F1スーパーライセンスの特例発行が承認された神童、アービッド・リンドブラッド(17、英国・スウェーデン)を抜擢するという衝撃の構想だという。

角田は大きな重圧にさらされながら、13日(日本時間14日)に開幕する次戦カナダGPに臨む。

英国のF1専門メディア『F1OVERSTEER』は、「レッドブルが来季のドライバー起用についてサプライズ発表間近」との見出しの記事のなかで、角田が今季限りでレッドブルを解雇される見込みになったと伝えた。

「レッドブルが2026シーズンのドライバーラインナップについて、非公式な決定を下したとの情報がある。レッドブルは来季に関する契約をまだ結んでいない数少ないF1チームのひとつだが、2つのチームにおけるドライバーの組み合わせは固まりつつあり、チーム内の協議はすでに最終段階に入っている。構想ではハジャーをレッドブルへ昇格させて、フェルスタッペンの新たなパートナーとする。さらにローソンが姉妹チームのレーシングブルズのシートを維持し、スーパーライセンスの特例発行が承認されたばかりのリンドブラッドに新たなシートを与える。つまりローソンの残留とともに角田が解雇され、チームを完全に離れる見込みとなった」

角田が、不振のリアム・ローソン(23、ニュージーランド)に代わって、レーシングブルズから緊急昇格したのは、今季第3戦の日本GPの直前だった。

このとき、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務める重鎮、ヘルムート・マルコ氏(82)はこう語っていた。

「今季が終了するまで、ユウキのシートは安泰だ」

確かにマルコ氏の言葉通り、今季のシートはまだ安泰のようだが、来季の話となると別だ。

レッドブルは、ここまで7戦で、最高位が9位で、まだ「7」ポイントしか獲得することができていない角田との契約を更新しない方針を固めた。

エースドライバーのマックス・フェルスタッペン(27、オランダ)は2028シーズンまで契約を結んでいる。

契約には退団条項が含まれ、移籍の噂も絶えないが、同メディアは「フェルスタッペンの現時点での退団及び移籍の兆候はない」とした。

そして角田と交代でレッドブルに昇格することになりそうなハジャーは、ルーキーながら前戦のスペインGPまで3戦連続で入賞を果たし、この間に16ポイントを獲得。

ドライバーランキングで9位に浮上している。

同メディアは「絶好調のハジャーは、今季の注目ドライバーの一人としての地位を固めている」と評価した。

さらにハジャーの昇格に伴い、角田が交代でレーシングブルズのシートに戻るわけではない。

報道によると、その空くことになるレーシングブルズのシートにチームを挙げて大きな期待をかけている神童リンドブラッドが抜擢されるという。

17歳のリンドブラッドには11日までに、F1への参戦資格となるスーパーライセンスが特例で発行された。

同ライセンス取得の最低年齢が18歳と定められているなかで、レッドブルはリンドブラッドが卓越かつ成熟した才能を示し続けているとして、早期発行を国際自動車連盟(FIA)へ申請。

これが承認された。

そしてレーシングブルズのもうひとつのシートはローソンが残留する方向だという。

「残るシートはローソンがキープするだろう。レーシングブルズでも入賞が1回だけと苦しんでいるだけに、意外に思われるかもしれないが、代表のクリスチャン・ホーナーとアドバイザーのヘルムート・マルコは、依然としてローソンに期待を寄せている。対照的に今季限りで契約が満了する角田はレッドブルに昇格して以来、チームの期待を満たしていない。日本GP以降の7戦で獲得したのは7ポイント。ローソンよりは改善されているものの、パフォーマンスだけを見れば、引き続きプログラムに参加するだけの成果は残していないとチームの首脳陣から判断されたと見られる」

角田は、ここまで苦戦が続く。エミリア・ロマーニャGPこそ、公式予選1回目(Q1)で大クラッシュを喫しながらも10位に入賞した。

しかし、モナコGPは完走した18台中で17位。

先のスペインGPでは、最後尾19番手スタートから13位でチェッカーを受けるのが精いっぱいだった。

何よりも3連戦で一度も公式予選3回目(Q3)に進んでいない。

角田がマシンを大破させた代償として、アップグレードされたばかりのフロアの新規製造が間に合わず、旧型のパーツで間に合わせてきた。

それが、ただでさえフェルスタッペン仕様で、他者を惑わせるとされる今季のマシン、RB21の操作をさらに難しくして、走行中に想定外の挙動を引き起こしているのが不振の理由とされた。

その中で前出の『F1OVERSTEER』は、別の記事で、前戦のスペインGPから次戦のカナダGPまでの2週間の期間を利用して、角田に対して「アップグレードされたフロアが、再びレッドブルから提供された」とも伝えた。

「これにより、角田はモントリオールでのレースにおいて、ペースがフェルスタッペンに遠く及ばない理由を説明できなくなった。つまり、フロアが再びアップグレードされるとともに、最後の言い訳を失ったことになる。レッドブルへ昇格してから、ツノダは公式予選のラップタイムでフェルスタッペンに平均で0秒692もの差をつけられている。ホーナーとマルコは今週末のカナダGPで、アップグレードされたマシンに乗る角田がタイム差を縮めてほしいと期待している」

もう言い訳も通用しない。

角田の今季限り解雇の報道は、あくまでもまた情報レベルで、レッドブルの幹部が認めたわけではない。

正式コメントもなく今後の動きは不透明だ。

ただそれくらい厳しい状況に置かれているというのが現実だ。

13日(日本時間14日)からはカナダGPが開幕する。

過去3度臨んだカナダGP決勝で、角田の最高位は2023年と昨年の14位。

舞台となるモントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットとの相性が極めて悪い。

そこにさらなる重圧を背負いながらカナダGPに挑むことになる。

参照元:Yahoo!ニュース