出合える確率0.001% 「幻」メロン、糖度は20超 茨城のJA直売所で販売

メロンを撮影した画像

幻のメロンに出合おう──。

日本一のメロン産地、茨城県鉾田市のJA茨城旭村特産物直売所「サングリーン旭」は、糖度20以上のメロンを「幻(まぼろし)」として販売している。

今年は4月7日から店頭にメロンが並び、5月末時点での出現数は6玉と、発生確率は0.001%を下回るほど希少だ。

厳格な糖度管理を可能にするのが、JAが2004年に稼働させた「光センサー選果施設」。

1玉ずつ糖度や熟度を測り、消費者がその結果を確認できる1玉ずつにQRコードを貼って出荷。

おいしさを追求し、消費者に選ばれる産地づくりが「幻」の原点だ。

これまでは糖度18以上を「極(きわみ)」、同16以上を「輝(かがやき)」として販売。

「極」ですら出現率は1%なだけに、同店の川上秀樹店長は「いつ出るかは直売所の人でも分からない。店頭で出合えただけでラッキー」と、「幻」の貴重さを強調する。

「幻」を始めた昨年は10玉が出現。

桐箱入りで1玉2万円にもかかわらず、自分へのご褒美やプレゼント用に買う人が多いという。

5月下旬、記者が同店を訪れると、運よく店頭に並ぶ直前の「幻」を発見した。

QRコードをスマートフォンで読み込むと、品種は「アンデス」、糖度は20.4とあった。

「幻」に出合えるのは、春メロン(オトメ、アンデス、クインシー、エルソル)の時期で、7月に出荷が始まる「アールス」では「糖度20に届かない」という。

川上店長は「奇跡との出合いを求めて、直売所に立ち寄ってほしい」と歓迎している。

参照元:Yahoo!ニュース