“カビ”持ち歩いてない? 生えやすい「スマホカバー」「エコバッグ」なぜ 梅雨時期は「耳の中」にも注意

スマホケースを撮影した画像

各地で梅雨入りし、気になるのがカビ対策だ。

スマホカバーやエコバッグはカビが潜みやすく、スマホカバーは生えやすい人の傾向も調査で明らかになった。

耳の中のカビにも要注意で、耳掃除のしすぎや長時間のイヤホンが原因になり得るという。

山崎誠アナウンサー「関東甲信も梅雨入りし、本格的に梅雨のシーズンとなりました。あらゆる場所に潜んでいるカビについてお伝えします」

「皆さん、カビを持ち歩いていないですか?スマホカバーとエコバッグは、カビが生えやすいんです。スマホカバーはいかにカビが生えやすいか、大阪市立自然史博物館の浜田信夫研究員が、大阪周辺で街の人に協力してもらい、調査を行いました」

「すると、116台のうち48台、約4割のスマホカバーからカビが検出されました。実際にカビが生えたスマホカバーの写真があり、黒い点々としたものがカビです。カバーの内側です」

森圭介アナウンサー「確かに開けませんね」

山崎アナウンサー「なかなか開けないですからね。どういう人のスマホカバーにカビが生えやすいのか、傾向も見られたようです。同じカバーを2年以上使っている、カバンに入れるよりもズボンのポケットに入れることが多い、10代より30代以上、学生よりも会社員、ということです」

「ズボンのポケットは汗をかくので、スマホとカバーの間に入ることがあります。上の年代や会社員の方が、機種変更をあまりせず、長期間使用する傾向にあるからだろう、と推察されています」

山崎アナウンサー「続いてエコバッグについて。買い物に行き、帰ってきたらどうしますか?」

鈴江奈々アナウンサー「冷蔵庫に(買ったモノを)しまったら、そのエコバッグをすぐたたんで、バッグに忘れないように入れておきます」

山崎アナウンサー「そうですよね。買い物に行ってそのまましまいますよね。ただ、カビに詳しい千葉大学真菌医学研究センターの矢口貴志准教授によると、野菜などを直接入れた時についた水分や土などが、カビの原因になりやすいということです」

「スマホカバーもエコバッグも、家に帰ってきてモノをしまったら、なるべく中を定期的にきれいにすることが必要ということです」

森アナウンサー「どのくらい洗ってないですか?」

鈴江アナウンサー「購入してから2年くらい、一度も洗ってないです」

山崎アナウンサー「さらに梅雨の時期はモノだけではなく、体に生えるカビにも注意が必要です。最近耳がかゆい、聞こえづらくなった気がするという方は、もしかすると耳の中にカビが生えているかもしれません」

「具体的には『外耳道真菌症』といい、鼓膜よりも外側の外耳道でカビが繁殖し、炎症を引き起こしてしまう病気です。にしおぎ耳鼻咽喉科クリニックの金丸朝子院長によると、症状としては聞こえづらい、痛み、かゆみなど。黒い耳垢が出て気づく人もいるそうです」

「同クリニックでは年間10人ほど患者が来るそうで、梅雨の時期に多いということです。治るまで時間がかかってしまうのも特徴で、長い人では数か月かかることもあるそうです」

「では、どうしてカビが繁殖してしまうのか。理由は主に2つあります。1つ目は、耳掃除のしすぎです。外耳道は皮膚が薄く、非常にデリケートな場所です。過剰に耳掃除をすると傷がついてしまい、その傷にカビが感染して、病気を引き起こします」

「そのため、ぐりぐりと力強く耳掃除をすることは、なるべくしない。さらに、毎日毎日耳掃除をする必要はないということです」

鈴江アナウンサー「どれぐらいの頻度がいいんですか?」

山崎アナウンサー「体質などによって違うので一概には言えないものの、1か月に1回程度で基本的にいいということです」

鈴江アナウンサー「少ない感じがしますけど…」

森アナウンサー「お風呂上がりに毎日、綿棒でやっています」

山崎アナウンサー「耳垢があまりたまらないなという人は、数か月に1回でも十分です。家族がいれば耳垢がたまっているか見てもらって掃除するかどうか判断してもいいということです。使うのは綿棒など柔らかい素材のモノで、耳の奥まで入れず、軽く拭く程度でいいそうです」

山崎アナウンサー「カビが繁殖する原因のもう1つは、長時間のイヤホンや補聴器の使用です。耳が密閉されると高温多湿な状態になりやすく、さらに耳垢などはカビのエサにもなり、カビが生きやすい環境になってしまいます」

斎藤佑樹キャスター「新幹線などに乗ることがありますが、2時間つけっぱなしにしてしまいます。良くないんですかね?」

山崎アナウンサー「時間の目安も含めた予防策について、ささづか駅前おはな診療所の松尾有希子院長に聞きました。耳垢が乾いているタイプの人は1時間以上はつけない。イヤホンを外しておく時間、つまり耳を乾かす時間は20分程度を意識してほしいということでした」

「耳垢が湿っているタイプの人は、なるべくイヤホンを使わない。せめて密閉しないヘッドホンを使うようにしてほしい、ということでした」

「ただでさえ憂鬱なことが多い梅雨の時期ですが、困りごとを少しでも減らして快適に過ごしていきましょう」

参照元:Yahoo!ニュース