トランプ氏、陸軍基地で演説 「ロサンゼルスを解放する」

トランプ米大統領は10日、ノースカロライナ州フォートブラッグ陸軍基地で演説し、不法移民摘発への抗議デモを巡りカリフォルニア州ロサンゼルスに兵力を派遣した自身の決定を擁護、「ロサンゼルスを解放する」と述べた。
トランプ氏は陸軍創設250周年を祝う祝賀行事の一環で演説し「何世代にもわたる陸軍の英雄が遠い異国で血を流したのは、わが国が侵略と第三世界の無法状態で破壊されるのを目にするためではなかった」と発言。
「カリフォルニアで今起きていることは、外国の旗を掲げた暴徒による平和、治安、国家主権に対する本格的な攻撃だ」とし、トランプ政権が「ロサンゼルスを解放する」と述べた。
トランプ氏は、自身の移民政策に対する抗議デモに対応するため、海兵隊員700人と州兵4000人をロサンゼルスに派遣することを決定。
これに対し、カリフォルニア州政府は権力乱用だとして訴訟を起こしている。
陸軍創設250周年の祝賀行事では14日に首都ワシントンで軍事パレードが行われるが、トランプ氏は10日、大統領執務室で記者団に対し、パレードに対する抗議活動が行われれば「非常に大きな力で迎えられることになる」と語った。
連邦捜査局(FBI)とワシントン首都警察は、パレードに対する脅威について信頼できる情報は確認されていないとしている。
参照元:REUTERS(ロイター)