万博会場で「レジオネラ属菌」石毛事務総長が謝罪 体調不良で因果関係認められれば「治療費支払う」ショー再開は「できるだけ早くしたい」

大阪万博の外観を撮影した画像

万博会場の海水などからレジオネラ属菌が検出され、水上ショーが中止になったことについて、9日の会見で石毛事務総長は「ご迷惑をお掛けしてお詫び申し上げる」と一連の事態について謝罪した。

また、来場後に体調不良が生じ、水上ショーなどとの因果関係が認められれば、治療費を支払うと案内していることも明らかにした。

博覧会協会によると、5月29日、大阪市保健所から「レジオネラ属菌が検出された」と報告があり、協会が自主検査をしたところ31日に指針値の1.6倍であることが判明。

しかし、結果は公表されずショーも開催されたままだった。

その後、配管清掃など対策をしましたが、6月4日に20倍の数値が検出。

ようやくショーは中止された。

協会は、ウォータープラザ内の水が完全に入れ替わるのを待ち、再び検査していたが、指針超のレジオネラ属菌が再び検出されていた。
 
また、「静けさの森」の南側の水辺でも指針値超のレジオネラ属菌が検出された。

検出されたのは5月28日夜で、協会は、大阪市保健所の指導に基づき、南側と西側の水辺から水を抜いたという。

水は丸1日そのままだった。

5月下旬に検出の速報を受けていながらも、公表が5日になった理由について、「公表を遅らせた意図はないが、結果の確定を待って公表した」としていた。

9日の会見で石毛事務総長は、「観覧を楽しみにしていたお客様に多大なご迷惑をお掛けし、深くおわび申し上げます。水盤については、会場監視センターから指針値超過の連絡があってからすぐに立ち入り禁止にしなかった協会の対応で不安を与えたのでは、このことについて助言への対応について会場衛生管理センターと連携して毎日の改善を重ねながら適切な対応に務めていきたい」と述べた。

協会は、次亜塩素酸ナトリウムによる水質改善や藻類の清掃を実施し、専門家の意見を踏まえながら水上ショー再開に向けて準備を行っているという。

また、静けさの森の水盤についても、設備の消毒を行い、保健所の助言に従って適切に対応していくとしている。

また水上ショーの再開について、石毛事務総長は「数値をチェックしながら可能であれば、できるだけ早く再開したい」と述べた。

また、9日の会見で博覧会協会は、体調不良の申し出があった来場者には、医師の診断を受けたうえで、水上ショーなどとの因果関係が認められれば、治療費についてはさかのぼって支払うと、案内していることを明らかにした。

また、レジオネラ属菌が検出された「静けさの森」で体調不良になったという申し出に対しても、同様の対応をとるという。

博覧会協会によると、レジオネラ症と医師が診断すると保健所にも通報がいくこという。

参照元:Yahoo!ニュース