「ヘビメタライブできる葬儀場」爆誕 防音・配信設備やLEDビジョン完備 葬式しない友引に開放

埼玉県にヘビーメタルのライブができる葬儀場が誕生する。
オンライン音楽ライブ配信もできる場としても整備していた“リモート葬儀場”を、葬儀をすると縁起が悪いとされる友引の日に限ってライブハウスとしても開放。
6月9日から利用予約を受け付ける。
葬儀場を運営するさいたま葬儀連盟、施工を手掛けたKOTOBUKI(名古屋市)が3日に発表した。
さいたま葬儀連盟は2022年、コロナ禍によって葬儀に行きたくても行けない遠方の参列者向けに、葬儀場をLEDビジョンや防音、配信設備を備えた“リモート葬儀場”として整備。
連盟の関根信行代表取締役がヘビメタ好きなこともあって、同じくコロナ禍でダメージを受けていた音楽業界向けにオンラインライブ配信施設としての利用も見込み、テスト運用を経て23年からライブ会場としても開放していた。
施工はKOTOBUKIに依頼し、120db(ジェットエンジン並み)の音量に耐えられる防音設備や音響・配信設備、3面LEDビジョンを備えたスタジオを整備。
収容人数は30人ほどという。
「葬儀の時には、LEDビジョンで棺(ひつぎ)を囲うように思い出の映像や景色を投影し、リモートでも家族葬ができるようにしたり、撮影した映像と音楽をデータでお渡ししたりできる葬儀を行っている。ライブがあるときには、棺の場所がライブステージになる。LEDビジョンで派手な映像を流し、高音質で配信・録画が可能」(KOTOBUKI)
さらに視聴者が自分でアングルを変えられるよう、NTTグループが提供する配信システムも導入。
音楽ライブの際も、配信スペースとして使う際と同様に各設備を利用できるとしている。
24年までは家族葬での利用が多かったが、より音楽施設や地域に根差した多目的スペースとしても利用してもらいたい関根代表取締役の意向もあり、ライブハウスとして開放するに至ったという。
「人生最期のイベントに花を咲かせたい、世界へ羽ばたくアーティストを排出したいという2つの思いで作りました。音響に特化した24時間ヘビメタ演奏可能で音漏れのないライブハウスであり、葬儀もできる物件第1号です」(さいたま葬儀連盟、KOTOBUKI)
参照元:Yahoo!ニュース