備蓄米、酒造・加工用に放出検討 不足懸念受け、小泉農水相表明

備蓄米をイメージした画像

小泉進次郎農林水産相は4日、政府備蓄米を日本酒造りやみそなどへの加工用として放出することを検討していると明らかにした。

小泉氏は「お米は主食用米だけではない。きめ細かい目配りというのは必要だ」と語った。

農水省内で記者団の取材に答えた。

酒造メーカーなどからは、コメの価格高騰や主食用米シフトに伴う原料米不足を懸念する声が出ており、同省は来週にも業界団体への聞き取りを実施した上で、具体的な放出時期や数量などを決める。

備蓄米を巡り、政府は4月までに約31万トン分の入札を実施。

また、随意契約分として大手小売業者に約22万トンの販売が決まっているほか、中小向けには8万トン放出する方針だ。

全て売り渡されれば、備蓄米の在庫は約30万トンとなる。

小泉氏は「需要があれば無制限で出す」との考えを改めて強調。

備蓄米が不足した場合には、「ミニマムアクセス(最低輸入量)米(の活用)も含めて、あらゆる選択肢を考えて、コメの価格の高騰をなんとしても落ち着かせる」と語った。

参照元:Yahoo!ニュース