米移民・関税執行局トップ、ボストン近郊の高校生逮捕で妥当性強調

米東部マサチューセッツ州ボストン近郊のミルフォードでバレーボールの練習に行く途中の18歳のブラジル国籍の高校生が5月31日に逮捕されたことについて移民・関税執行局(ICE)のトッド・ライオンズ局長代行は2日、別件の捜査中に偶然不法滞在だと分かったと説明して「われわれは誰も放置しない」と強調した。
高校生が住むミルフォードでは逮捕に対する大規模な抗議デモが発生。
ヒーリー州知事(民主党)は当局に詳しい情報を示すよう求めていた。
ライオンズ氏やICE幹部のパトリシア・ハイド氏によると、捜査対象になっていたのは高校生の父親で、この父親は現在も逃亡を続けている。
高校生は父親の車を運転していたところ検問され、不法滞在が判明したため身柄を拘束したという。
ライオンズ氏は「われわれはそういう仕事であり、ICE全体で遂行しなければならない。われわれは全ての移民に法を執行する」と語った。
一方、高校生の弁護士は、犯罪歴のない高校生を拘束することは地域社会の安全性を高めることには決してつながらず、移民間に不安の種をまくだけだと批判している。
参照元:REUTERS(ロイター)