乳児院職員が切りつけられ死亡 逮捕の女、子どもの誕生日に 面会拒否で犯行か 夫が取材に応じる

パトランプを撮影した画像

佐賀市の児童福祉施設で5月31日、女性職員が包丁で切りつけられ死亡した事件で、逮捕された女の夫が取材に応じ、事件までの経緯が明らかになった。

現場は、佐賀市の乳児院。

乳児院とは、保護者の事情で家庭で育てられない乳幼児を、24時間体制で養育する施設だ。

逮捕された、平田ミル容疑者(28)。

「子どもに会いに行く」と夫に告げたあと、事件は起きた。

乳児院の職員「刃物を持った女性が暴れている。早く来てください」

警察によると、平田容疑者は5月31日の夕方、乳児院の女性職員・川原千恵さん(55)を包丁で切りつけ、殺害した疑いがもたれている。

子どもへの面会を拒否された直後のことだった。

取材に応じた夫は…。

平田容疑者の夫「取り返しがつかないことをした。謝って済むことではないと思う」

夫によると、元々は夫婦と子ども、家族3人で暮らしていたというが、半月ほど前から平田容疑者の言動をきっかけに、子どもが乳児院に入ることになったという。

何があったのか。

県や夫によると、5月12日に夫が子どもを保育園に預けたところ、熱があることが判明、自宅に帰されたという。

すると平田容疑者は、保育園の職員に暴言を浴びせ、さらに子どもに対しても…。

平田容疑者(28)「あっち行け」「おまえはいらない」

保育園の職員が児童相談所に連絡し、子どもは乳児院へ送られることになったという。

翌日には、児童相談所を訪れたという平田容疑者。

その際、「子どもを返して!」「私が死んで復讐(ふくしゅう)してやる!」などと叫び回ると、消毒液を飲んだり、職員がつけていたネームプレートのひもを取って自分の首を絞めたりするなど、暴れたという。

平田容疑者は警察に保護されることに。

その後、県が面談を行い、様子が落ち着いたことなどから入院などは不要と判断し、帰宅することになったという。

そして、子どもの誕生日だった5月31日、平田容疑者は「子どもに会いに行く」と夫に告げる。

しかし、児童相談所は夫婦そろっての面会を条件としていたため、夫は平田容疑者に、こう忠告したそうだ。

平田容疑者の夫「『明日にしろ』と言っていた。妻が面会すると言っていた時間が、自分が仕事で間に合わない時間だった」

夫の忠告を聞かず、子どもに会いに行った平田容疑者は、面会を断られ、事件を起こしたとみられる。

調べに対し「記憶にないから分からない」と、容疑を否認しているという。

参照元:Yahoo!ニュース