アユの遡上数が6年で600倍に激増 なぜ? 釣り人は30分に5匹の釣果 漁協に聞いてみると 鳥取県・日野川

鮎をイメージした写真

6月に入り、鳥取県内ではアユ漁が解禁された。

実は、県西部を流れる日野川ではアユの遡上数が過去10年で最も多くなっていて、今年は豊漁が期待できそうだ。

その数、なんと6年前の600倍だ。

記者リポート「鳥取県西部を流れるここ日野川でも、アユ釣りが解禁されました。」

解禁初日となった6月1日、日野川には県内外から多くの釣り人が訪れた。

日野川では場所によって捕獲方法が区画分けされていて、こちらではアユの縄張り意識を利用して、おとりのアユに針をつけて釣る友釣りが行われていた。

こちらの釣り人は、釣りを始めて30分で5匹のアユを釣りあげた。

釣り人は「人にあげたりとか、料亭におろしたりとか」

30分で5匹の釣果。

今年は、アユの豊漁が期待できるかもしれない。

というのも…

鳥取県栽培漁業センターによると、今年4月と5月の日野川でのアユの遡上数は300万匹を超え、過去10年で最も多い数字となった。

遡上数は、2019年の5000匹に比べると、600倍と激増している。

アユのくみ上げ放流を行っている漁協でも…

日野川水系漁業協同組合 森下尊士さん「ここ20〜30年残っているデータの中では、過去2番目になるくみ上げ放流量が達成できました。」

また、サイズも例年より大きいという。

なぜこれほどまで遡上数が増えているのだろうか。

日野川水系漁業協同組合 森下尊士さん「日野川水系漁協の取り組みとして、アユが産卵する場所、産卵場の整備を人為的に行って、それらと海のエサ環境が合致して、大量の天然遡上に繋がったのではないかと思います。」

アユ釣りは、梅雨が明け水温が上がる7月と8月に本格的なシーズンを迎え、7月1日には投網漁も解禁になる。

漁期は9月25日までだ。

参照元:Yahoo!ニュース