「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さん、「魚へんにブルー」など“迷言・珍言”がバラエティ特番でも大人気

菊の花をイメージした画像

「ミスタープロ野球」と呼ばれた国民的英雄、長嶋茂雄さんが6月3日に89歳で亡くなった。

現役時代は読売ジャイアンツの4番打者として、引退後は同球団やアテネ・オリンピック日本代表の監督として活躍。

また明るいキャラクターも愛され、“迷言・珍言”もよくクローズアップされた。

1990年代から2000年代には、ジャイアンツの優勝時の日本テレビ系特番、フジテレビ系『プロ野球珍プレー好プレー大賞』などバラエティ番組でも“長嶋コーナー”は名物だった。

各番組で何度も放送された長嶋さんの笑えるエピソードを紹介したい。

・世界陸上でリポーターを務め 100メートル走で勝ったカール・ルイスをスタンドから「ヘイ、カール」と呼び止める

・インフレ、流行ってるからね!(中略)キャンプ中はインフルエンザが流行る時期でもある。そこで、記者の体調を心配

・今度おい定岡、あれだろう…ツメエリから、今度あれだな、おい洋服着るんだなあ。初めてか?(中略)洋服どんなやつ?ブレザー?

・英語も交えてのトークも独特だった(中略)魚へんにブルー(鯖という漢字の書き方を聞いて)

読売ジャイアンツの試合が連日のようにテレビで生中継されていた1990年代。

球団には、松井秀喜選手、高橋由伸選手、桑田真澄選手、斎藤雅樹選手、落合博満選手、清原和博選手らスター選手たちが多数在籍。

それでもお茶の間がもっとも愛し、人気だったのは監督の長嶋茂雄さんと言っても、過言ではなかった。

1993年の二度目のジャイアンツ監督就任時の背番号は、現役時代の代名詞「3」ではなく「33」。

2000年に「3」を再び背負ったが、同年2月のキャンプでは上着を着て「3」を隠した。

スポーツ番組は連日のように長嶋さんの背中を追った。

上着を脱いだときは「決定的瞬間」として大々的に報じられた。

バラエティ特番でも「名シーン」として繰り返し報じられた。

前述したバラエティ特番ではこういった長嶋茂雄さんの特集コーナーは「お待ちかね」だった。

独創的な発言が、当時のどんなバラエティよりも笑えた。

ちなみに日本テレビ系の特番では熱烈な“長嶋信者”であるアナウンサーの徳光和夫さんが司会を担当。

長嶋さんの姿が映ると手を叩いて拝むのがお決まりだった。

スポーツ界はもちろんのこと、当時のテレビ業界の元気さをあらわすような存在でもあった。

参照元:Yahoo!ニュース