HSBC、プライベートクレジットファンドに40億ドル注入へ

英金融大手HSBCは、プライベートクレジットファンドに40億ドルを注入する方針だ。
従来型の融資による利益が圧迫されるなか、銀行によるプライベートクレジット市場進出が広がっている。
同行はHSBCアセット・マネジメントのオルタナティブクレジットファンドに資金を注入する。
外部投資家から追加資本を集め、5年以内に500億ドルのクレジットファンドを構築することを目指す。
2兆ドル規模に急成長する世界のプライベートクレジット市場は、規制の厳しい銀行システムの外で企業に融資を提供し、ブラックストーンやアレス・マネジメントなどプライベートエクイティ(PE)が支配的地位を占める。
銀行も参入を試み、シティやUBSはアポロなど既存のプレーヤーと提携、ドイツ銀行やHSBCは独自の事業設立に乗り出した。
HSBCアセット・マネジメントのニコラ・モロー最高経営責任者(CEO)は「これは軍拡競争だ」とロイターに述べ、HSBCグループの後ろ盾が外部からの資金呼び込みに役立つとの見方を示した。
また、新たな資金は世界中で投資され、当初は英国やアジアにおける直接融資などに重点が置かれると語った。
参照元:REUTERS(ロイター)