中国5月製造業PMIは49.5、2カ月連続50割れ 貿易摩擦重し

中国の国旗を撮影した写真

中国国家統計局が31日発表した5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5となり、景況拡大・縮小の分かれ目となる50を2カ月連続で割り込んだ。

米との貿易戦争が長期化する中、さらなる景気刺激策への期待が高まっている。

4月の49.0からは小幅に改善した。

ロイターが集計したエコノミスト予想の中央値も49.5。

トランプ米大統領は30日、中国が相互に関税率を引き下げる米国との合意のほか、重要鉱物の取引に関する合意にも違反したと主張し、中国に対し厳しい措置を取る可能性を示唆。

さらに同日、輸入される鉄鋼とアルミニウムに課す追加関税を2倍の50%に引き上げる計画を表明した。

ピンポイント・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、Zhiwei Zhang氏は「中国と米国の最近の動きは、二国間関係が改善していないことを示唆している」と指摘。

「中国と米国の国際貿易に関わる企業は、高い不確実性の下でビジネスを展開しなければならない。それは両国の成長見通しに重くのしかかるだろう」と語った。

非製造業PMIは50.4から50.3に低下したが、節目の50を上回る水準は維持した。

参照元:REUTERS(ロイター)