北朝鮮がロシアに弾道ミサイル100発供与、見返りに実戦データ取得 国際監視チーム発表

北朝鮮の国旗を撮影した画像

ロシアによるウクライナ侵略で、日本や韓国、米国など11カ国でつくる国連主導の対北朝鮮制裁の監視チームは29日、北朝鮮が昨年1年間で、ロシアに砲弾やロケット弾計900万発や少なくとも100発の弾道ミサイル、自走砲などを供与したとする報告書を発表した。

監視チームは昨年10月に発足し、報告書を公表したのは初めて。

報告書は、北朝鮮が見返りとしてロシアから弾道ミサイルの実戦使用データや防空システム、電子戦装備などを受け取り、自国の兵器開発や軍備増強につなげているとした。

その上で、露朝間の違法な軍事協力がウクライナの重要民間インフラなどに対するロシアの攻撃能力を向上させたと強調。

北朝鮮が1万1千人規模の朝鮮人民軍をロシア側で戦闘に参加させたことで、直接的に現代戦の経験を獲得したとも指摘した。

露朝は昨年、事実上の軍事同盟条約である「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結し、協力関係を深めている。

両国は互いの兵器供与を公式に認めていない。

参照元:Yahoo!ニュース