中国が台湾に「極限圧力」、和平の申し出も無視 大陸委主任委員

台湾で対中国政策を担う大陸委員会の邱垂正・主任委員(閣僚)は今週、ロイターのインタビューに応じ、中国は台湾に対する「極限圧力」戦術で挑発的になっており、台湾による和平の申し出や善意を意図的に無視していると述べた。
毎日のように台湾周辺に軍を侵入させ、台湾世論に影響を及ぼそうとしている中国が緊張を高めていると非難。
「大陸側から誠意が感じられないのは事実だ」と語った。
平等と尊重を基本として中国との協議を求める姿勢を強調しつつ、「われわれは民主主義国家であり、中華民国を排除し、台湾を軽視し、台湾を中華人民共和国の一部として扱うという(北京側の)政治的前提を受け入れることは不可能だ」と述べた。
一方、中国で対台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室の陳斌華報道官は28日、台湾が中国に善意を示していると主張していることについて見解を求められると、台湾が中国の一部であることは「客観的な事実」だと回答。
北京で記者団に対し「台湾の独立や分離を画策することは両岸対話・協議について交渉する方法がないことを意味する」と指摘した上で、「それは台湾海峡の平和と安定を損なうだけだ」と語った。
参照元:REUTERS(ロイター)