婚活アプリで「独身」とウソ 慰謝料200万円命じる判決も

マッチングアプリをイメージした画像

結婚相手を探す手段として多くの人が利用する「マッチングアプリ」。

だが、既婚者が独身だと偽り、裁判に発展するケースが相次いでいる。

悪質性が高いと判断された既婚男性に、高額の慰謝料支払いが命じられたケースもある。

アプリを通じた出会いは、いまや結婚に至る最大のきっかけだ。

こども家庭庁が2024年に実施した調査では、直近5年間に結婚した既婚者2千人が配偶者と出会ったきっかけは、「マッチングアプリ」が25.1%で最多だった。

「職場や仕事関係」の20.5%、学校9.9%を上回っている。

同時にトラブルも増えている。

東京都消費生活総合センターによると、マッチングアプリに関する2024年度の相談件数は809件。

ピークは21年度の1099件だが、19年の80件に比べると依然として多い。

内容は、結婚詐欺などお金をめぐる相談が多いものの、「相手に既婚者と偽られた」といったトラブルもあるという。

既婚者がアプリで独身と偽って裁判を起こされた場合、「性交渉の相手を自分で決める権利(貞操権)を侵害した」と認定され、賠償を命じられることがある。

東京地裁は4月、独身とうそをついて女性と交際していた既婚男性に、88万円の賠償を命じる判決を出した。

21年に言い渡された東京地裁の別の判決では、既婚であることを隠したまま交際相手に妊娠・出産させた男性に、慰謝料200万円の支払いが命じられた。

参照元:Yahoo!ニュース