JR山手線、21本の列車のパンタグラフ曲がる 24万9千人に影響

JR山手線の電車を撮影した画像

JR山手線と京浜東北線(品川―東十条駅間)は23日、始発から運転を見合わせた。

JR東日本によると、山手線内回りは午前7時過ぎ、外回りは午前8時26分に再開したが、大幅な遅れや運休が出ている。

京浜東北線は午前6時に運転を再開した。

JR東日本によると、一連のトラブルで計176本が運休し、約24万9千人に影響が出た。

山手線は22日午後9時47分ごろ、車両点検のため外回りの列車の運転を見合わせた。JR東日本によると、車両に異常が見つかったため同日全ての外回り列車の運転を取りやめた。

JR東日本首都圏本部によると、外回りの列車に乗っていた車掌がパンタグラフ付近から火花が出ているのを見つけ、渋谷駅で停車。

他の列車も点検したところ、計21本の列車でパンタグラフが曲がる異常が見つかったという。

その後の点検で、新橋駅付近の架線がちぎれていたことがわかった。

JR東日本は、垂れ下がった架線に列車のパンタグラフがぶつかって曲がったとみており、架線がちぎれた原因を調べている。

設備の復旧や運行計画の調整のため運転再開に時間がかかったという。

新橋駅では23日午前7時半ごろ、駅構内で運転見合わせを伝えるアナウンスが流れていたが人影はまばらで、大きな混乱は見られなかった。

山手線の代わりに地下鉄を利用したという都内の男性会社員(39)は「昨夜の段階でおそらく朝の再開は無理だろうと思っていたので、特にあわてることもありませんでした」と話した。

午前9時過ぎのJR新宿駅の山手線ホームでは「昨晩発生した架線点検、車両点検の影響で、本数を減らしています」などとアナウンスが入り、乗車を待つ人が列を作っていた。

都内の50代男性は「私鉄で新宿駅に来る途中で運転見合わせのことは知った。ちょうど動きだしたので、今日の予定に影響は無さそうだ」と話した。

参照元:Yahoo!ニュース