推薦入試と生成AI AIが志望理由書を書ける時代に大学はどう動くのか

AIをイメージした画像

早稲田大学国際教養学部は、26年度総合型選抜入試から出願書類としての志望理由書の提出をなくし、会場での試験当日に志望理由に関するエッセーを課すことを発表している。

これは志望理由書をAIに書かせないようにするためという意見も出ている。

『大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』(青春出版社)を書くための取材をする中でも、大学関係者たちは「AIが進化している今、志望理由書の評価をどうするか検討している」と口々に話していた。

多くの総合型選抜では志望理由書(課題レポートなども含む)を提出させ書類選考をし、第二次試験で小論文を課し、「ちゃんと論理的な文章が書けるか」を確認している。

大手推薦塾も口を揃えて「対策が大変なのは小論文!」「志望理由書は高校3年から間に合うが小論文が間に合わない」という。

そのため、生成AIで志望理由書を書かせても本番で小論文が書けないと合格はできない。

小論文を書くためには文章を書く力だけではなく、知識も重要だ。

「移民問題について」というテーマの小論文を書く場合、移民問題についての知識がないと書けない。

早稲田の国際教養も他の総合型選抜に合わせ、今後は試験会場で書けるかをはかるようにしたのではないだろうか。

そのため、「文章を書くという能力を評価する」ということに関してはAIの普及は影響がないと思われる。

参照元:Yahoo!ニュース