中学で新教科「新・技術分野」創設へ、情報教育の柱に AIやセキュリティーなど学習

文部科学省は、中学校で情報教育を扱う教科「新・技術分野(仮称)」を創設する方針を固めた。
現行の技術・家庭科を分離した上で、技術では情報セキュリティー対策や生成AI(人工知能)の仕組みなどを学ぶ情報教育を大きな柱とする。
デジタル化が急速に進む中、情報活用能力の向上を図る考えだ。
情報は現在、高校では必修の教科となっているが、小中学校では体系的な指導が行われていなかった。
現行の中学の技術分野では、「材料と加工」「生物育成」などの四つの領域の一つにとどまっていた。
中学校の新・技術分野では、情報の学習内容を増やし、▽データの集計・分析▽情報の伝わり方や影響、セキュリティー対策、法令の順守▽生成AIの基本的な仕組みの理解やプログラム制作――などを教える。現行の技術分野で扱う木工などは情報技術と関連づけた内容にする。
また、小学校では、3~6年で探究的な学びを行う「総合的な学習の時間」に情報の領域を加える。
基本的な情報の収集や分析方法を身につけるとともに、ネットの危険性やリスクなどを早い段階で子どもたちに理解させる。
高校ではすでにある情報科の内容を充実させる。
文科省は、22日の中央教育審議会特別部会で情報教育の強化策を示した。
2030年度から小中高校で順次実施される次期学習指導要領に盛り込む方針。
参照元:Yahoo!ニュース