バイデン前米大統領、前立腺がんと診断 骨に転移

バイデン前米大統領(82)の事務所は18日、同氏が前立腺がんと診断されたと発表した。
悪性度が高く、骨に転移しているという。
発表によると、バイデン氏は泌尿器系の症状を訴え、16日にがんと診断された。
家族や医師と治療の選択肢を検討しているという。
同氏の事務所は「悪性度の高いがんだが、ホルモン感受性があり効果的な管理が可能なようだ」としている。
バイデン氏は2021─25年に大統領を務めた。
昨年11月の大統領選で再選を目指したが、共和党のトランプ氏との討論会で言葉に詰まるなど精彩を欠き、7月に撤退した。
バイデン氏の健康状態と認知能力には討論会以前から厳しい目が向けられていた。
1月の就任以来、バイデン氏を繰り返し非難してきたトランプ大統領は18日、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への投稿で同情の意を表した。
「バイデン氏の診断結果を聞き、悲しんでいる。一日も早い回復を心より願う」と述べた。
バイデン氏の事務所によると、前立腺がんの悪性度を判断するのに使用されるグリーソンスコア評価システムで、バイデン氏のがんは10段階中9だった。
ニューヨーク大学ランゴン医療センター泌尿器科の医師ハーバート・レポア氏は、9というスコアは「非常に高リスク」だが、転移性前立腺がんであっても多くの男性が「5年から10年以上」生存できると述べ、「過去10年間で、進行前立腺がんの治療は大きく進歩した」と指摘した。
バイデン氏は退任後、目立つ行動を控えており、公の場に姿を見せたのはトランプ政権による社会保障局の職員削減を非難した4月の演説などわずかにとどまる。
参照元:Yahoo!ニュース