「全く意味ない」建設中のイオン、1キロ離れた「隔地駐車場」に異論噴出 審議会、周辺の不正駐車を懸念

ショッピングセンターの外観を撮影した画像

イオンリテールなどが設置者となり三条市上須頃に10月中旬以降開業予定の商業施設「(仮称)イオン三条上須頃」について、三条市の大規模小売店舗立地審議会が、市役所で第1回会議を開いた。

建設地周辺は交通量が多く、市道を挟んで済生会新潟県央基幹病院や三条市立大と隣接する。

委員からはイオン店舗前とは別に設ける「隔地駐車場」が約1キロ離れていることに「全く意味がない」と異論が噴出。周辺で不正駐車が横行することへの懸念の声も上がった。

審議会は会長の岩瀬昭雄・新潟大学名誉教授ら、学識者やまちづくり関係者、地区住民ら委員6人で構成。設置者のイオンリテールとヤマダデンキ、コンサルタント企業の担当者はオンラインで出席した。

市事務局が計画概要などを説明。

須頃1と上須頃の境界にある県央基幹病院北交差点で、イオン開業後の休日、燕市方面からの右折車の滞留が40.3メートルになると見込まれ、現行の右折レーンでは10.3メートル不足することを明らかにした。

また設置者は、全体で1068台とする駐車場のうち、約4分の1の286台分を1キロほど離れたイオン県央店付近の隔地駐車場(燕市井土巻2)としている。

委員からは「これほど離れた駐車場でも認められたら前例になってしまう」「県央基幹病院の駐車場を使いたがる人がいるのでは」といった疑問の声が上がった。

近隣の県央基幹病院や三条市立大学の駐車場への来店客の不正駐車に対する懸念も上がったが、設置者側は「手持ち看板などで、駐車しないよう案内する」と答えた。

参照元:Yahoo!ニュース