カンヌ映画祭の討論会で性暴力告発 並行部門副代表が停職に

被害者が犯人を告発している状況をイメージした画像

フランス・カンヌで開催中の「カンヌ国際映画祭」の並行部門の一つで、新進気鋭の監督や実験的な作品を紹介するACID部門の幹部が、フランス国立映画センター(CNC)主催の性暴力に関する円卓会議の最中に、会場にいた女性から性的暴行を告発された。

目撃者と主催者がAFPに明らかにした。

女性は会議の途中で立ち上がり、ACID部門の副代表を公に非難した。

会場にいた仏国会議員エルワン・バラナン氏は、「その若い女性は大きな勇気を持って行動した。出席していた慈善団体がすぐに対応した」とAFPに語った。

ACIDカンヌはカンヌ国際映画祭の公式部門ではないものの、会期を同じくし、運営上の関係もある。

同部門の共同代表2人はAFPに対し、「本日、公の円卓会議で、我々のメンバーの一人であり現職の副代表が、性的暴力に該当する可能性のある重大な行為に関与していたという証言があった」との声明を出した。

この副代表は予防措置として停職処分となり、「内部調査は外部機関に委託された」としている。

法的な理由により、副代表の名前は公表されていない。

カンヌ国際映画祭は、性暴力への対応を強化するよう国会議員や活動家から圧力を受けている。

今年の映画祭では、3人の元交際相手からレイプで告発されたフランス人俳優を、最高賞パルムドールを競う作品のプレミア上映から排除する対応もとった。

参照元:Yahoo!ニュース