世帯貯蓄は260万円増、なのに夫の「おこづかい」据え置き 物価高にじむ節約志向

貯蓄は260万円増えたが、夫の「おこづかい」は据え置き-。
明治安田生命保険が実施した「家計」に関するアンケートで、こんな結果が明らかになった。
賃上げで世帯収入は増えたが、厳しい物価高により出費を切り詰めざるを得ない。
浮かび上がってくるのはそんな懐事情だ。
今年3月、全国の20~79歳の既婚男女を対象にインターネット(有効回答1620人)で実施した。
世帯収入は、20~50代の25.3%が「増えた」と回答。
昨年より2.2ポイント上回り、3年連続でその比率が高まった。
一方、全体の96.3%が物価高による家計への影響を「(昨年より)感じる」とし、48.6%が支出が「増えた」と答えた。
昨年より値上がりしたと感じる食品は、①米(87.9%)②野菜(82.6%)③卵(53.9%)-の順だった。
平均貯蓄額は1563万円で、昨年から260万円の大幅増となった。
賃上げのほか、物価高による「買い控え」の影響も考えられるという。
20~50代の夫婦のおこづかいは、夫が昨年から32円増の3万3071円と横ばいで、夫より月額の低い妻のほうは約2千円増えた。
また31.7%が「投資をしている」と回答。
そのうち75.8%が少額投資非課税制度(NISA)を利用しており、平均利用額は約300万円だった。
このほか最も多く利用する決済手段として「スマホ決済」(28.1%)が「現金」(25.6%)を初めて上回り、キャッシュレス化の浸透をうかがわせた。
参照元:Yahoo!ニュース