ZOZOマリン移転、アクセスは?特徴どうなる? 「本音を言えば全天候型に」「駅が近くありがたい」 幕張メッセ駐車場に移転・建て替え ネット上でさまざまな声

老朽化が進んでいるプロ野球・千葉ロッテマリーンズの本拠地、ZOZOマリンスタジアム(千葉市美浜区)について、近くの幕張メッセ駐車場に移転・建て替える方針を、球場所有者の千葉市と、同駐車場を所有する千葉県が固めたことが分かり、ネット上ではさまざまな声が上がっている。
「本音を言えば全天候型にしてほしい」など建物の構造に関する意見が相次ぐ中、12日夕には屋外型の球場となる見通しであることも判明し、賛否の声が上がった。
移転先のアクセスにも関心が集まり、球場での思い出を語る人もみられた。
ZOZOマリンは1990年完成。
プロ野球の公式戦のほか、音楽イベントや花火会場の会場としても利用されている。
建設から30年以上が経過し、雨漏りや腐食などが問題に。
千葉市は大規模改修と建て替えのケースで調査し、最も高額となる開閉式屋根のドームに建て替える場合は2500億円程度必要と見積もったほか、およそ10年後を目標に新スタジアムの供用開始を目指すとしていた。
建て替えの方針を受けて、特に注目度が高かったのはZOZOマリンならではの「特徴」が今後どうなるか、といった点だ。
同球場は屋根が一部しかなく、海辺に近い幕張海浜公園の一区域に立っているため、東京湾から吹く強い潮風がプレーに影響を与える場面もあった。
「本音を言えばドーム型か開閉式にして全天候対応できるようにしてほしい。夏場に屋根なし球場は、ナイターでも耐えられない暑さになっている」。
年々厳しくなる気象条件や、雨天中止に対応する関係者の混乱、選手の健康面に触れ、「屋根付き」を求めるコメントが多数みられた。
一方、こうしたZOZOマリンの「特徴」は、魅力だと語る人も。「マリンは海風を感じながら観戦できたのが魅力だった。
「座席によっては海を望めました」「ドーム型のほうがいいが、特有の強風に対応するのもここの面白さだから、ここはドームじゃないほうがいいかな」。
12日夕には、新球場が屋外型になる見通しであることが判明。
市はこれまで、固定式ドームや開閉式ドームに建て替える選択肢も検討していたものの、事業費抑制を考慮して判断したようだ。
これを受け、「近年の気象条件を見ると、環境は厳しくなっている」として、全天候型ドームの整備を求めるコメントが寄せられた一方、「上空が開ききった状態で、夏の夜空や潮風の中、観戦するのが大好き」と、屋外球場となることに安堵(あんど)する声も上がるなど、さらに多くの意見が寄せられた。
今回、移転先として挙がったのは現在地から数百メートル北にある幕張メッセ駐車場だ。
現在のスタジアムはJR京葉線の海浜幕張駅が最も近いが、移転候補地は幕張豊砂駅側。
両駅からアクセスできるようになり、幕張新都心地区の回遊性の向上が期待されている。
アクセスについて「今だと駅から微妙な距離だし、帰りなんか武蔵野線使いたい人は逃すと次の電車をかなり待つから駅まで走ることも。駅が近くなるのはありがたいかも」と歓迎の声も。
「若い時にはそんなに遠くに感じなかったけど、アラフィフになってきて、駅から歩くのが結構しんどくなってきていた。年配者のためにも駅周辺の二次交通をもうすこし整備してほしい」。
ただ、車で来場する人からは「電車で来るお客さんは便利になるが、あの辺は、土日はコストコ、イオンモールのお客で渋滞するので、それがさらにひどくなりそう」として、渋滞対策を求める意見もあった。
移転や建て替えを巡ってさまざまな意見が相次ぐZOZOマリン。
夏の「全国高校野球選手権千葉大会」では同球場で開会式が行われ、甲子園への切符を争う決勝戦が行われるなど数々の名シーンを生んでいる。
「少年野球や高校野球など、千葉県民の野球やっている人が試合する目標の場所であり、なくなるのは残念」「マリンの移転は少し寂しい気分が残ります。現在のマリンには思い出がたくさんあるので」との声も。
大学の進学とともに千葉市にきたと語る人は「ほぼ同時期にマリーンズも千葉に移転してきた。当時はあまり興味がなかったが、今は年に10回以上マリンに応援にいっている。内野上部からは海が見える特徴ある球場で、とても良い球場。雨や風など自然を感じられる球場がなくなるのは寂しいですが、次世代につながる良い球場を作って下さい」と要望した。
ZOZOマリンでは音楽フェスなどのイベントも開かれ、野球ファンはもちろん、さまざまな人々に親しまれてきた。
移転について多くの意見が寄せられるのは、ZOZOマリンが人々に愛されていた証しとも言える。
場所や形が変わっても、人々の憧れる「ドラマの舞台」として、輝き続けてほしいものだ。
参照元:Yahoo!ニュース