アラムコCEO、今年の石油需要は堅調持続 米中貿易摩擦解消で一段増も

石油が入ったドラム缶をイメージした画像

サウジアラビアの国有石油会社サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は12日、今年の石油需要は堅調な状態が続き、米中間の貿易摩擦が解消すれば需要が一段と高まる可能性があるとの見方を示した。

決算発表後のアナリスト向け電話会議での発言。

米中両政府は12日、100%を超える高関税を互いに一時停止するという、市場の想定より踏み込んだ内容で合意した。

ナセル氏は「(石油の)需要は2024年と比べて引き続き安定し、伸びると見込んでいる。もし関税についての問題が完全に解決されれば、石油市場において需要が上積みされる要因になり得る」と述べた。

また「今はまだ貿易交渉の影響を全て見極めるには時期尚早だ。変動する要因が多い」としつつ、アラムコは財務体質が健全で資本戦略が柔軟であり、良好な位置にあるとした。

参照元:REUTERS(ロイター)