中国電力の水力発電所取水ダムで男性作業員(55)が2m下の水面に滑落し死亡 ダム流量調整ゲートの点検作業中 島根県奥出雲町

立ち入り禁止のテープを貼っている事件現場をイメージした画像

島根県奥出雲町にある中国電力の水力発電所の取水ダムで点検作業をしていた作業員が、水面に滑落し死亡していたことが分かった。

中国電力などによると、事故が起きたのは、中国電力北原発電所に水を取り入れるための島根県奥出雲町にある斐伊川取水ダムで、8日午前9時40分頃、ダムの点検作業をしていた協力会社の男性作業員(55)が、ダムの下流側約2メートル下の水面に滑落し死亡したという。

9時50分頃、現場で一緒に作業をしていた作業員が119番通報をし、10時5分頃に救急車が到着、男性を水の中から引き上げ、奥出雲町内の病院に搬送したが、午後0時29分、搬送先の病院で死亡が確認された。

男性作業員は、ダムの水を下流に流す流量調整ゲートの点検作業をしていて、事故発生当時は点検のため、水は止めていたという。

事故の詳しい状況や死因などは、雲南警察署などが調査中だ。

当時、現場付近では5人が作業をしていたが、事故発生現場で作業していたのは1人で、死亡した男性作業員は、ヘルメットや安全帯といった安全装備はしていたが、救命胴衣は着用していなかった模様だ。

中国電力は、「亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りを申し上げるととともに、今後、事故原因の早期究明に努め、再発防止を図る」としている。

参照元:Yahoo!ニュース