マツダ、アラバマ工場で米国向け増産 関税でカナダ向け一時停止

マツダは7日までに、米アラバマ州の工場で米国向けの生産を増やすことを明らかにした。
トランプ米政権による関税の影響で、12日から一時停止する同工場でのカナダ向け生産を米国向けに切り替える。
どの程度増やすかは明らかにしていない。
マツダの広報は「カナダ向けの生産は5月12日から停止するが、米国向けを増産することで工場全体の操業への影響はない」と述べた。
一部メディアが報じた米国向け「1割増産」という割合は公表したものではなく、否定した。
アラバマの工場はトヨタ自動車との共同出資で運営しており、それぞれ15万台ずつの生産能力を持つ。
マツダは現在、同工場でスポーツ多目的車(SUV)「CX━50」のみを生産し、8割が米国向け、2割はカナダやメキシコなどへの輸出用となっている。
輸出の仕向け地別台数は公表していない。
2024年のカナダの販売台数全体は約7万2000台で、このうちCX━50は約15%を占めた。
カナダ向けCX━50の生産停止を巡っては、マツダが4月18日に公表。
停止期間は非公表で、カナダ向け以外のCX━50の生産は続けるとしていた。
マツダの広報は「中長期的に(生産を)止めるわけではない。市場動向を見ながら柔軟に対応する」と説明。
カナダには在庫もあり当面の間、販売には「影響しない」としていた。
参照元:REUTERS(ロイター)