「プラチナNISA」で高齢者は自分自身に適切な商品を購入することはできるのか?

金融庁の外観を撮影した画像

金融庁は高齢者向け「プラチナNISA」の創設を検討。

賛成意見と反対意見が分かれている。

高齢者のお金に関する知識や判断力=「金融リテラシー」が大きくかかわることが要因だろう。

一般的に、50代までは経験と共に金融リテラシーは高まるけれども、60代以降低下すると言われてる。

そのようななか、高齢の方が不適切な商品を購入する危険性はないのだろうか。

危険性があるとすれば、それを防ぐ方法はあるのだろうか。

「プラチナNISA」の報道を見て、筆者がすぐに思い出したのは、かんぽ生命の件だった。

一方、年金だけで足りず「月々、あと〇万円あれば」と願う高齢の方が多いのも事実で、デメリットばかりを数えることも避けるべきだと思う

強制されるわけではないので、やりたい人が行えばいいとの考え方もある。

しかし、認知症などの病気でなくても加齢に伴う正常範囲での認知機能の低下は誰でも起きうる(認知症などの場合は、その方のお金を守る制度がある)。

しっかりしていると思われる方でも、金融リテラシーが十分とは限らない。

本人も「自分はよく理解している」と自信過剰であるケースが少なくないという報告もある。

新設する場合は高齢者の特性を鑑み、現行の高齢者向けの金融商品の勧誘・販売ルールで十分かを再検証してもらいたい。

そして、高齢の方は窓口の人の言葉を鵜呑みにせず、一旦持ち帰り、手数料や分配金の仕組みについて理解したうえで購入することが必要だろう。

また、現行のNISAでもお金を取り崩す方法はないわけではないのに、「高齢者向け」が必要な理由を国には丁寧に説明してもらいたい。

参照元:Yahoo!ニュース