オーストラリア総選挙、与党大勝 トランプ氏連想で野党失速

オーストラリアの国旗を撮影した画像

オーストラリアで3日、下院総選挙(定数150、任期3年)の投開票が行われ、与党、労働党は単独過半数の議席を獲得して勝利した。

アルバニージー首相(62)は続投する。物価高騰や住宅難への対策を有権者に示し、逆風選挙をしのいだ。

アルバニージー氏は「地球上で最も素晴らしい国に仕え続ける機会を与えてくれた人々に感謝する」と述べ、勝利宣言した。

中道右派の最大野党勢力、保守連合は記録的な惨敗になりそうだ。

政府職員の在宅勤務禁止といった当初の公約がトランプ米政権を連想させ嫌気されたほか、首相候補のダットン自由党党首(54)の失言が相次ぎ、支持離れを招いた。

保守連合が打ち出した原発解禁は巨額コストが批判され、支持が広がらなかった。

カナダで先月行われた総選挙でも、トランプ氏と似通った政策を掲げた野党、保守党が敗北。

「反トランプ」現象が世界的に広がった。

アルバニージー氏は勝利宣言で「われわれはどこかの国から(政策を)借りてきたり、まねしたりする必要はない」と語った。

これに先立ち、ダットン氏は「首相に電話し、今夜の成功を祝福した」と話した。

ダットン氏は自身も下院で落選が確実。

参照元:Yahoo!ニュース