WHO、成人への肥満症治療薬使用を推奨へ

世界保健機関(WHO)が成人の肥満症治療における減量薬の使用を初めて公式に推奨する見通しであることが、ロイターが1日に確認したメモで分かった。
低中所得国で肥満治療へのアクセスを改善する必要性も指摘している。
WHOによると、世界では現在10億人以上が肥満とされ、世界銀行はその約7割が低中所得国の居住者と推定する。
ノボ・ノルディスクの「ウゴービ」やイーライ・リリーの「ゼプバウンド」などの肥満症治療薬はGLP─1受容体作動薬として知られ、米国をはじめ、ドイツや英国などの高所得国で発売されている。
WHOの広報担当者は「WHOは2022年以降、子ども、青年期、成人という異なる年齢層における肥満の予防、ケア、治療に関する新たな勧告に取り組んでいる」とした上で、今年8月か9月までに最終決定する勧告には「臨床的介入とライフスタイル介入の両方を含む慢性的ケアモデルの一要素として、このクラスの薬剤をいつ、どのように組み込むかが含まれる」と述べた。
これとは別に、WHOの専門家も来週会合を開き、GLP─1受容体作動薬をWHOの必須医薬品に指定するかどうかを決定する。
参照元:Yahoo!ニュース