トップガン続編で脚本家が米パラマウントを提訴、著作権を主張

裁判をイメージした画像

俳優トム・クルーズさん主演の人気映画の続編「トップガン マーヴェリック」について、脚本家ショーン・グレー氏が27日、製作した米メディア大手パラマウント・グローバルを相手取り、映画の収益の分配を求めて米連邦地裁に提訴した。

グレー氏は戦闘機の飛行シーンなど「マーヴェリック」の脚本の一部を執筆したとして、著作権を主張。

著作物の著作権が創作した本人ではなく、映画製作者側に帰属する「職務著作物」の契約に自身は該当しないため、作品の著作権を保持し、収益の分配を受けられると説明した。

パラマウントの広報担当者は「この訴訟は、トップガン マーヴェリックの成功から利益を得ようとした(マーク・)トベロフ氏(原告の代理人)の以前の訴訟と同様に、全く根拠がない。裁判所が今回の訴えも退けると確信している」と述べた。

2022年公開の「マーヴェリック」は1986年の大ヒット映画「トップガン」の続編で、興業収入は全世界で15億ドル(約2100億円)近くに上った。

「マーヴェリック」を巡っては、「トップガン」製作のきっかけとなった雑誌記事の著者の相続人が昨年、やはり著作権に関してパラマウントを訴えたが、裁判所が却下している。

トベロフ氏はこの裁判でも原告の代理人を務めた。

参照元:REUTERS(ロイター)