物言う株主サード・ポイント、USスチール株保有 日鉄による買収に期待

米有力アクティビスト(物言う株主)のサード・ポイントが米鉄鋼大手USスチールの「有意」な株式を保有しており、日本製鉄によるUSスチール買収案の進展を期待していることが分かった。
ロイターはサード・ポイント創業者のダニエル・ローブ最高経営責任者(CEO)が投資家に宛てた書簡を入手。
その中でローブ氏は「産業的論理に基づき、日鉄(とUSスチール)の計画された合併計画は完了される」と確信しているとした。
また、USスチールと日鉄の提携は、トランプ米大統領が掲げる「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」の下での再工業化計画にも利益をもたらすとの考えを示した。
サードポイントによるUSスチールの株式保有は今まで公表されていなかった。
これを受け、USスチールの株価は一時約2%上昇した。
ただ、終値は0.6%安となった。
バイデン前政権は今年初め、日鉄のUSスチール買収を阻止したが、トランプ大統領は先月、対米外国投資委員会(CFIUS)に対し新たな審査を行うよう指示。
何らかの取引が成立する可能性が残されているとの期待が高まった。
参照元:REUTERS(ロイター)