全米でトランプ政権への抗議デモ、移民政策や富裕層優遇に反発

メーデーの1日、全米でトランプ大統領の政策に抗議する大規模なデモが行われ、参加者は移民政策や司法への圧力、富裕層の影響力に対して反発の声を上げた。
デモは弁護士団体と、200以上の労働組合や移民の権利擁護団体の連合が組織。
ワシントンの集会では、米当局が誤ってエルサルバドルに強制送還した移民男性キルマー・アブレゴ・ガルシア氏の妻が演説。
「夫は政権によって不法に拘束され、拉致され、失踪させられた」と語り「皆さん、戦い続けてください」と訴えた。
デモ主催団体は、トランプ政権が富豪の利益を優先していると非難。
医療、住宅、公立学校に資金を提供し労働者を支援するよう求めた。
消費者の権利擁護団体の代表は「政権の優先事項と、一般市民が必要としていることの間に、深い溝がある」と述べた。
デモには民主党議員も姿を見せ、イルハン・オマル下院議員は連邦政府職員の解雇を巡って、政権の行動は「企業が労働者を搾取できるように監視を排除するものだ」と語った。
アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員も、トランプ大統領と共和党が多数派を占める議会は「次はメディケイド(低所得層向け医療保険)を狙う」と警告した。
参照元:REUTERS(ロイター)