下水道管内で男性運転手(74)とみられる遺体発見され地上に搬出 身元確認へ 事故発生から約3か月 埼玉・八潮市の道路陥没事故

パトカーを撮影した画像

今年1月、埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故について、現場近くの下水道管内からトラックの男性運転手(74)とみられる遺体が発見され、先ほど、地上に搬出された。

この事故は、今年1月、八潮市で道路が陥没してトラックが転落したもので、下水道管内にある運転席部分に運転手の男性(74)が取り残されているとみて、消防などがけさ早くから捜索活動を行っていた。

県などによると、捜索活動の結果、下水道管内から運転手の男性とみられる遺体が発見されたことがわかった。

その後、遺体は地上に搬出された。

警察は遺体の身元の確認を急いでいるほか、県は今後、下水道管内に残された運転席部分の引き上げを検討している。

また、壊れた下水道管を修復するとともに、新たな下水道管をつくる「複線化」を目指しているが、この工事が完了し、本格的に復旧するまで、5年から7年かかる見通しだという。

トラックの男性運転手とみられる遺体が発見されたことを受け、先ほど、男性の遺族が「未だに信じることも受け止める事もできない」などとコメントを発表した。

【以下、遺族のコメント全文】

事故から3か月以上が経ち、ようやく父が救出されました。

道路陥没事故に巻き込まれるなんて想像すらしていない出来事でした。

落下した車内に取り残された父は、心の強い人だったので、恐怖や苦痛と戦って、力尽きるまで生きて帰りたいと思っていたはずです。

それを想うと体が震え、胸が締め付けられる想いです。

体が大きく、何かと頼れる父でした。少し頑固なところもありましたが、いつも笑顔で、とても優しく温厚な性格の父。

私たちにとって、かけがえのない存在でした。

孫が生まれ愛情を注ぎ、ひ孫が生まれ更に沢山の愛情を注ぎ、これからの成長をとても楽しみにしていました。

みんなが大好きな父が突如として居なくなってしまった事実を、未だに信じることも、受け止める事も出来ません。

まだまだ時間が必要です。

今は父の為に、私たちが出来る事を精一杯やり、前に進んで行かなければならないと思っています。

参照元:Yahoo!ニュース