小売業販売3月は3.1%増、食品値上げ寄与 訪日客向け減で百貨店マイナス

小売業をイメージした画像

経済産業省が30日に発表した3月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比3.1%増の14兆0630億円だった。

値上げにより飲食料品の増額が寄与しスーパーの販売などが好調だった。

ロイターの事前予測調査では3.5%増が予想されていたが、これを下回った。

業種別の前年比では、織物・衣服が7.6%増、機械器具6.7%増、その他小売業4.1%増、医薬品・化粧品3.7%増と大きく伸びた。

飲食料品も1.9%増え、燃料が1.8%、自動車1.5%、それぞれ増加。

寄与度別では飲食料品と機械器具の押し上げが大きく「食品価格上昇やiPhone16などスマートホンなどの販売が増えた」(経産省)。

業態別の前年比は、ドラッグストアが7.4%増、スーパーが5.3%増、家電大型専門店5.3%増、コンビニエンスストア4.1%増、ホームセンター0.9%増。

一方、百貨店は「寒暖差が大きく衣類などが不振だったほか、訪日観光客(インバウンド)向けが減少」(同)し3.2%減だった。

参照元:REUTERS(ロイター)