ランドセル“巨大化”の背景は? 小学生の9割が「重い」と感じるワケ「背負えるか不安」重さ3キロ以上で“ランドセル症候群”注意

春の訪れとともに、小学校では新1年生が新生活をスタートさせたが、早くも2026年入学に向けたランドセル商戦がスタートしていた。
近年注目を集めているのは、子どもの健康に配慮したランドセルだ。
そごう広島店6階のランドセル売り場には、約200種類が展開されている。
末川徹記者「ランドセルの最高値は10万円を超えています」
一方、最近の傾向として「子どもへの負担が少ない」モデルが注目されている。
そごう広島店 ランドセルアドバイザー 源本直己さん「教科書が(B5から)A4サイズに変わったので、(ランドセルも)必然的に大きくなった。人工皮革を使っても1250グラム前後が中心」
民間企業が実施したインターネット調査によるとランドセルを「重い」と感じた小学3年までの児童は約9割にのぼった。
教科書を入れた平均の重さは約4キロにもなり、肩や背中の痛みを訴える子どもが増えている。
こうした状況を受け、子どもへの負担を軽減する工夫を凝らしたランドセルが登場している。
まるで、リュックサックのようにチェストベルトがついたランドセルだ。
高いフィット感で肩の負担軽減につながる。
そごう広島店 ランドセルアドバイザー 源本直己さん
「ランドセルが大きい。背負っていけるか。チェストベルトを探す人も年々、増えている」
メーカーの工夫で、重さ1000グラムを切る軽量モデルも出ています。
そごう広島店 ランドセルアドバイザー 源本直己さん「ランドセルの底に『回転鍵』がない。金具やベルトを減らして軽さを出す。丈夫さは落とさず」
いまはネット注文も普及しているが、後悔しないランドセル選びは、店頭での出会いから始まる。
ランドセル症候群とは、重さ3キロ以上の荷物を背負って通学することで、筋肉痛や肩こり、通学への憂鬱感などを引き起こす状態を指す。
参照元:Yahoo!ニュース